3日午前11時ごろ、浜松市中区和合町の浜松オートレース場で、レース中に20代の男性レーサーが落車する事故があり、無人になった競走車がコース外に飛び出して従業員の男性(59)に衝突した。従業員の男性は市内の病院に搬送され、間もなく死亡が確認された。レーサーも右足を負傷した。
同レース場を運営する市公営競技室などによると、第1レースの開始直後、選手同士が接触した。レーサー1人が落車し、この競走車がコース内側で救護のために待機していた男性に衝突したという。当時、雨で路面は滑りやすい状態だったとみられる。市や浜松中央署が原因を調べている。
事故を受けて、第1レースは不成立、第2レース以降は全て中止した。4日のレースは予定通り開催する。
公営競技室の池野聡明室長は「長い間従業員が巻き込まれる事故は発生してなかった。業界同士で連携し、再発防止に努めたい」と話した。(静岡新聞)